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治療に使われる薬と一般例

懸賞 2008年 11月 21日 懸賞

 いまも昔も、精神病に関してあまり良い目で見られておらず、技術と原因解明の進化はしつつも
薬物投与で直すのが一般的といわれております。
 
 医者は、不安を取り除くために薬を処方しますが、患者は薬でゆっくりと治るとは思えず不安だけが残るケースも後を絶ちません。
 ですが、現在の科学では薬の種類は個々に対応できるレベルまで種類を増やしてあります。
 飲み忘れず、飲まないで放置するようなく、こつこつ飲み続けるのが改善の役にたつことでしょう。

 心療内科・精神科で使用する薬について

 心療内科や精神科では他の科と異なり、体ではなく心の部分に作用する薬剤を主に使用します。基本的に安全性の高い薬が多いですが、特殊な副作用を起こすこともあり注意が必要です。比較的処方される頻度の多い薬を、以下に大きく4つに分けて説明します。

1)抗うつ薬
 抗うつ薬は主にうつ病の方に使い、気分の落ち込みや気力の低下を治療するために使用する薬剤です。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)は数年前から保険適用となった薬で、以前からの抗うつ薬に比べて副作用が少ないため、現在、うつ病やパニック障害の治療に広く使われています。いずれの薬も効果を認めるまでに数週間かかるので、医師の指示に従ってきちんと用量を守って飲むことが大切です。

[1]SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
 神経伝達物質のひとつであるセロトニンの神経末端への再取り込みを抑えることにより、抗うつ作用を発揮します。不安な気持ちを抑える作用が強く、うつ病だけではなくパニック障害や社会不安障害、強迫性障害の治療にもよく使用されます。悪心や眠気の副作用が時々ありますが、内服を続けるうちに改善するケースが多いです。安全性の高い薬ですが、急に服用量を変えるとセロトニン症候群と呼ばれる強い反応(発熱・動悸・倦怠感など)を起こすことがあるので、増量時だけではなく減量時にも注意が必要です。

〔処方例〕
 ・うつ病・パニック障害に対し
 パキシル(10mg)  1回3~4錠1日1回(夕食後)
 プロメール(25mg)  1回2錠1日2回(朝夕食後)
 ・社会不安障害に対し
 ルボックス(25mg)  1回2錠1日2回(朝夕食後)
 ・強迫性障害に対し
 キシル(10mg)  1回4~5錠1日1回(夕食後)
 (いずれも少量より時間をかけて増量する)

[2]SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)
 SSRIと異なり、セロトニンだけではなくノルアドレナリンの再取り込みも阻害します。神経末端でノルアドレナリンの濃度を上昇させるため、やる気を出す作用が強いのが特徴です。副作用についてはSSRIとほぼ同様ですが、眠気をきたすことはほとんどありません。

〔処方例〕
 ・うつ病に対し
 トレドミン(25mg)  1回2錠1日2回(朝夕食後)(高齢者は最大1日60mgまで)

[3]その他の抗うつ薬
 最近はSSRIかSNRIが第1選択薬として処方されることが多いですが、それ以外にも以前から用いられてきた多くの抗うつ薬があります。SSRIや SNRIが効かないときに用いたり、一緒に併用することもあります。上記の抗うつ薬と比較するとやや副作用の発現頻度が高く、主なものとしては、口渇・排尿障害・動悸・食欲亢進・眠気などがあります。うつ病では食欲低下や不眠を認める方が多いため、あえて副作用を治療的に利用することもあります。

〔処方例〕
 アモキサン(25mg)  1回2~3錠1日2回(朝夕食後)
 ドグマチール(50mg)  1回1錠1日3回(毎食後)(うつ病の食欲不振に対して) 
 デジレル(25mg)  1回1~2錠1日1回(就寝前)(不眠に対して)


2)抗躁病薬、気分調整薬
 躁状態(うつ病の反対で、気分が病的に高揚してしまう状態)の患者さんや、気分の浮き沈みの激しい患者さんに使用して、気分の変動を落ち着かせるために用いる薬です。躁うつ病の患者さんには抗うつ薬と一緒に使うこともあります。抗うつ薬と比較し副作用の出やすい傾向があり、高用量で使用する場合は定期的な血中濃度の測定が必要です。

〔処方例〕
 リーマス(200mg)  1回1錠1日2回(朝夕食後)
 デパケンR(200mg)  1回1錠1日2回(朝夕食後)


3)抗不安薬、安定剤、睡眠薬
 気分を落ち着かせる作用の強い薬で、マイナートランキライザーとも呼ばれます。抗不安作用や催眠作用に応じて抗不安薬、安定剤、睡眠薬などと名前が変わりますが、ほとんどがベンゾジアゼピン系と呼ばれるもので、基本的には同じ種類の薬剤です。他の薬に比べて即効性があり、不安や不眠を認める多くの疾患で高頻度に処方されます。適切に使用すれば安全性の高い薬ですが、依存性が強くなかなかやめられなくなるのが欠点です。また眠気やふらつきの副作用があり、服用中は車の運転や飲酒などを避けていただく必要があります。

[1]抗不安薬、安定剤
 睡眠作用よりも抗不安作用が強く、不安症状の改善を目的に使用する薬です。筋弛緩(きんしかん)作用もあり、肩こりや頭痛に対して処方することもあります。

〔処方例〕
 デパス(0.5mg)  1回1錠1日3回(毎食後)
 ソラナックス(0.4mg)  1回1~2錠1日3回(毎食後)
 ス(1mg)  1回1~2錠1日1回(就寝前)


[2]睡眠薬
 睡眠作用の強い薬で、主に就寝前に内服します。睡眠障害のパターン(寝つきが悪いのか、夜中に起きてしまうのか、など)によって、効果時間の違う薬を使い分けます。

〔処方例〕
 マイスリー(5mg)  1回1~2錠1日1回(就寝前)
 ベンザリン(5mg)  1回1~2錠1日1回(就寝前)
 サイレース(1mg)  1回1錠1日1回(就寝前)


4)抗精神病薬
 幻覚や妄想を抑える作用が強い薬で、主に統合失調症の治療に用いられます。抗不安薬と対比してメジャートランキライザーとも呼ばれます。抗不安作用や睡眠改善作用も強く、症状の強いうつ病や不眠症の患者さんに使用することもあります。副作用としては口渇・排尿障害・食欲亢進・薬剤性パーキンソニズム(薬によるパーキンソン病様症状)などを高頻度に認めるため、服用量が多い場合はあらかじめ副作用止めの薬もあわせて内服することが多いです。また極めて頻度は低いものの、悪性症候群と呼ばれる発熱、嚥下(えんげ)困難、筋強剛(きんきょうごう)、発汗などを特徴とする重症の副作用をきたすことがあり、このような症状が出現した場合は早急な治療が必要です。

〔処方例〕
 セレネース(0.75mg)  1回2錠1日2回(朝夕食後)
 リスパダール(1mg)  1回1錠1日2回(朝夕食後) (石澤哲郎)


※ 「標準治療」は診療活動をする専門医により行われている一般標準的な治療法の解説です。厚生労働省や学会で作成した「ガイドライン」そのものではありません。
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by garudelia | 2008-11-21 07:47 | 薬情報